Novel
□澄んだ空に向かって・2
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「詩音!」
『お姉!久しぶりですね。』
私の住んでいるマンションに,お姉が遊びに来た。
最近はこういうことが多い。
なぜなら私は園崎家に追われてる人間だから。
自由には外に出られない。
だからお姉はいつもお土産を片手に,よく遊びに来てくれる。
「それでね,圭ちゃんがね……」
圭ちゃんの話をするお姉はすごく可愛い。
いつもは男勝りな感じのお姉も,この時だけは純粋な女の子になる。
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