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□恋せよ、乙女
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「織姫、結局どうなのよ。」
「ふぇ?なにが??」

ある日の昼休み。
いつものようにお昼を食べているとき、ふと思ったことを切り出した。

「だからぁ、一護とは、何か進展した?」

「え、えええぇぇ!?」
がたん、と椅子が倒れる音。真っ赤な顔の織姫。



三週間前、織姫から一護に告られたと報告を聞いたとき、
意外とはやかった展開に、驚きながらも自分のことのように嬉しかった。

「ふーん…その反応は何かありましたな?」
「……たつきちゃんにはかないませんなぁ。」
「織姫はわかりやすすぎ。
で、なにがあったの?」

「実はですね……




今度の土曜日、一緒に図書館でお勉強なのです!!」

敬礼のポーズをとって嬉しそうに話す織姫。


「………え?それだけ??」
なにやってんだよ、と心の中で腐れ縁のオレンジ頭に突っ込む。
ガキ
小学生じゃあるまいし、もうちょっとその派手な頭使えよ……一護。


でも、
「ふふっ。井上織姫、とても幸せであります!」

本当に幸せそうに微笑む彼女を見たら。

「……よかったね。織姫。」

甘いなぁ、あたし。


「あ!!そうだ!!たつきちゃんも一緒に…「行きません。」
「ぇえ、なんでぇ!?」

「はぁ。こりゃ一護も大変だなぁ。」

頭の上にはてなマークを浮かべる
親友。

暖かく見守っていこう、と改めておもった。





我が親友に告ぐ

"恋せよ、乙女"


Fin
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