ツバサクロニクル
□駄文
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授業に出たくないからサボった、ただそれだけの理由
…いや、もう1つ理由はあったんだ
会いたかった、奴に
「また不良の黒鋼くんですかぁ?」
皮肉混じりにそう言うのは保健の先公であるファイだ、日本人ではないので目が青いし髪は綺麗な金色だ
「此処は貴方のお休み部屋じゃないんですよー」
「分かってる、ったくその言い方止めろ鼻につく」
「…黒くんは不機嫌だね」
「うっせェ、とにかく俺は寝るぞ!」
「俺も一緒に?」
「添い寝はいらねぇ!」
ドスンとベッドに音を立てて寝る、カーテンはわざと閉めない
ちらりとファイの方を見ると少し目が合って奴は慌てて反らした
「顔赤くしてどうしたんだよ」
「…大人をからかうのは止めてよ黒鋼」
「からかってるように見えんのか、侵害だなそりゃあ」
ネクタイを軽く緩める、ファイがこちらを見てごくりと唾を飲んだのが見えた
「今日も黒鋼を傷付けるかもしれないよ?」
「別に俺は構わないぜ」
身体にはおびただしい程の引っかき傷とキスマーク
それを見るとこの印を残した奴(ファイ)に会いたくなる
中毒だな…、これは