ツバサクロニクル

おはよう、そしておやすみなさい
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サクラ姫の羽根を取り戻す為に頑張り過ぎて小狼くんは、羽根を取り戻した途端倒れてしまった





「…小狼くんは大丈夫ですか?」


顔をすっかり暗くしてサクラちゃんが俺の服の裾を握る、抱いている小狼くんを落とさないようにしっかりと掴んだ



「大丈夫だよ、ただ疲れてるだけだから…」

「ホントに…?」

「ホントだよ」

「良かった…」

「サクラちゃんは心配しなくて良いよ」




………サクラちゃんは優しいね
小狼くんが本当に羨ましいよ


俺は小狼くんを抱きながら部屋に行く

「…んっ」

「大丈夫?」

「………サクラ」

(寝言…?)


寝ている間でもずっとサクラちゃんの事…考えてるんだ


ゆっくりとベッドに寝かせたつもりだけど少し床の軋む音で小狼くんはゆっくり目を開いた

「おはよう…起こしちゃった?」

「…姫の羽根は?」

「大丈夫だよ」

「良かった…」

ゆっくりと目が閉じていく

「おやすみ、小狼くん」


子供みたいな寝顔してる…




-終-
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