ツバサクロニクル

おしす
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お寿司なんて…嫌いだよ
あんな酸っぱい匂いの生の魚が乗ってるのなんか

いくら黒さまが作ったのだって…


─────



「黒鋼さん!!、おしす凄く美味しいですね」

サクラちゃんが美味しそうにワサビだっけ?それの入っていないおしすを食べていた

「姫、おしすじゃねぇ
お寿司だ」

「あ…、また間違ってしまいました…ごめんなさい黒鋼さん」

「別に良い、言語が違うんだから間違えるのも無理ねぇ…」

「でも黒鋼、意外と料理上手いんだな♪」

「意外とは余計だ白まんじゅう!!
てめぇも料理にされてーのか?!」

「うわーん、黒ぴょん怖ーい」

「……………」


みんなで黒さまの作ったお寿司食べてる…
俺も食べたいけど…やっぱり生の魚は…


「…ファイさんは食べないんですか?」

サクラちゃんが心配そうに俺の横に座った

「…美味しいですよ、このお寿司」

「俺、今お腹空いてないんだ」

嘘、…ホントは凄くお腹空いてる
さっきまで戦ってたし

「それに食べたくないんだ、今」

嘘、…ホントは黒さまの手作りの料理が食べたい

だけど
サクラちゃんがあんなに嬉しそうに黒さまの作った物食べてるんだもん
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