DEATH NOTE
□甘い珈琲
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「すみませーん、珈琲1つお願いします」
「かしこまりました」
人があまりいない喫茶店
こういう人がいる所って久しぶりに来た気がする
前まではキラ事件とかで外にさえあまり出られなかったから…
「竜崎…」
今でも憶えてる
竜崎の体温、唇の感触、眠った時の顔…
でもその竜崎はもう
此処にはいない
ずっと傍にいられると思ってたのに…
「珈琲お持ちしました」
店員さんが来た、慌てて涙を拭く
「お砂糖はお好みでどうぞ」
そう言い残し、隣の客の所に行く
角砂糖…、よく竜崎が僕の珈琲の中にふざけて入れてたよな
僕が上ばかりいたから竜崎が怒って…
懐かしいな…
「あの、…お客さま」
「はい?」
「砂糖…入れすぎだと思うのですが…」
「え…、うわぁー」
気が付いたら珈琲カップの中は角砂糖の山でいっぱいだった
…これ、竜崎の珈琲カップみたい