銀魂

もしも願いが叶うなら
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山崎さんは…好き、っていう言葉じゃなくてそのまま好きっていう気持ちが分かるように抱きしめてくる

ミントンしてたばかりの汗の匂いがして、ギュッと力強く抱きしめる




「山崎さん」

「…何?」

「そんなに強くしなくても逃げませんよ、僕」

「だって好きなんだもん新八くんが、…何回も好きっていうよりもこうやった方が思いが伝わるかなって」

それに、とまたギュッと抱きしめる

「絶対に逃がさないよ」

「大丈夫です、逃げませんもん」

見上げると山崎さんが僕の顔を見てニコッと笑う






でも続かなかった、僕たちが思っていたよりも




「う…ううう」

ポロポロと涙が止まらなくなる
どうして…僕なんかを

僕を守らなきゃ…山崎さんは…




死ななかったのに




『いつかみんなに言いましょうよ僕たち実は付き合ってたって』

『みんなびっくりするだろうね、きっと』

『…認めてくれたらいいな、銀さんたち』

『認めさせるよ絶対に』

おでこに音を立ててキスをした
優しく…キスをしてくれた

…それが最後のキスで最後に交した言葉だった








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