雲雀×骸

□姫始め
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今日は12月31日
あと数分で今年も終わり、新しい年を迎える

今骸と雲雀は骸の部屋でのんびりと寛いでいる
そんな中、骸は少しソワソワしながら時計を見る

(そろそろ年が明けますね……)

そして全ての針が12を指した瞬間

「明けましておめでとうございます、恭弥」

骸は雲雀の方へ向き、ニコリと笑う
いきなりのことに雲雀は少し驚いていたがフッと笑い骸を抱き寄せる

「何年経っても骸は可愛いね」

「クフフ……1番最初に言いたかったんです。去年までは任務で会えなかったので」

雲雀は骸と付き合い始めてからの年末を思い出す

「……そういえば今年初めてかもね」

よくよく考えてみると殆どが雲雀の任務や匣の研究で一緒にいれなかったのだ

「だから今年はずーっと一緒にいます!!」

クフフ、と骸は猫のように雲雀に甘えた
そんな骸に雲雀はキスをする

「……っん……ふぅ」

触れるだけのキスから深いキスへと変わり、骸の頬も紅潮していく

「……ん、はっ」

キスのせいか、骸の瞳はトロンとしていて雲雀は下半身が疼いたのを感じる

「骸は誘うのが上手だね」

「ささささ誘ってません!!どいて下さい!!」

雲雀はソファーの上だろうとお構い無しに骸を押し倒す
これから何をされるか予想の出来た骸はそれから逃れようと、必死に抵抗する

「大丈夫だよ。痛くしないから」

「そういう問題じゃありません!!」

抵抗を止めない骸に痺れを切らした雲雀は、無理矢理服を脱がそうとした


ぼふんっ!!


途端に骸は白い煙に包まれていった

「ゲホッゲホッ……骸?」

煙が消えて骸の姿がはっきりとしてきた
しかし雲雀は骸の姿を見た瞬間、とても驚いた顔をしていた

「…………雲雀、恭弥?」

そこに居たのは10年前の骸だった


 
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