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□Happy Birthday!
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 3月13日。何ヶ月も前からずっと待っていた明日・・・

 それは、俺の大好きなあいつの生まれた日。
 おまえは今、どんな顔して、何をしてるんだろう?おまえ今、俺の隣にはいないけど、帰ってきたら言ってやる。もしそれが、明日を過ぎてしまっても。必ず。

“大好きだよ おめでとう”

 なのにボスってばヒドイよね。王子がおまえの事、好きなの分かってて俺とおまえを引き離すんだから。きっと、ボスもおまえのこと、好きなんだろうけど、おまえを独り占めできるのは・・・

      俺だけだよね?

 だから俺はひとり、明日帰ってくるおまえのために、おまえの部屋の中で星空を見上げてる。この空を、おまえも見てるのかな?なんて思って。
 空は繋がってるけれど、おまえが隣にいなくちゃ笑えない。おまえが隣にいて、それで俺は、空がキレイだと云えるんだからさ・・・。おまえもきっと・・・そうだといいな・・・。

 そうだ。ボスだってワガママ。言ってるんだから、俺だってワガママ、言っていいよね?
 俺のワガママ。それはね・・・あと数秒後にせまってる、おまえの誕生日に、一番最初に、おめでとうって言うこと・・・。
 あと十秒。お願い。帰ってきて。今すぐ・・
 あと五秒。お願いだから・・・それとも俺の気持ちは・・・おまえには届かないの・・?
 あと三秒。二・・・一・・・

「ベル・・・?」
 うれしい。うれしい。うれしい。本当に。
来てくれた。俺の大好きなおまえが。
「どうしたんだぁ?」
  そんなの決まってるよ。俺は、いまいち状況が呑み込めてないおまえに抱きついた。
それから、びっくりするおまえにキスして、
「スクアーロ大好き!!誕生日おめでとう!!」
 って言ってやった。俺が一番・・・だったでしょ?
 スクアーロは笑って、俺のほっぺたにキスしてくれた。これって・・・もしかすると、両思いってやつ?
 

 知ってる?これは奇跡でも偶然でもなくて、必然で、『愛』って言う名前の運命ってやつなんだぜ?



これから始まる俺たちの新しい物語。
おまえといつまでも一緒に・・・

歩んでいきたい。




HAPPY BIRTHDAY!!
俺の世界で一番愛しい人!!



              Fin.





→あとがき。
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