紅茶。
カノン
本とにらめっこしていたら、上から声をかけられた。
「何してるの?」
「紅茶、淹れてみようと思って・・・。」
「へぇ・・・。って、待って!」
慌ててカノンに止められた。
さっきから同じように何回も失敗している。
理由は何だろう・・・と聞いたら、カノンが教えてくれることになった。
「違う違う、こう。」
「へ?何が違うのさー・・・?」
イギリスの人は紅茶が好きらしい。
だから勉強しようと思ったんだけど―――
(・・・厳しい・・・。)
「聞いてる?」
「・・・普通に飲めるレベルでいいじゃん。」
「ダメ。」