軍人篇

□退治-暗く狭い場所
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「はい?」


朝、フレイ達の着替えが丁度終わった頃、部屋がノックされた

ゼラが代表して返事をする


「フレイ・シーフォとヒスタ・ハーツ、起きているか?」

「はい」


「ならば、ついて来い。大佐が呼んでいる」

「分かりました」


入ってきたディンはそう言うと直ぐに部屋を出た

恐らく女の子の部屋へ行ったのだろう


「じゃあ、行くか」


ヒスタは立ち上がるとフレイを見た


「気を付けろよ」

「ああ」


部屋を出る直前、ルクスが声を掛けてくれた

フレイはそれに答えるように返事をして、パトリックの元へ向かった


「失礼します」


ディンが部屋のドアを開けて中へ入る
フレイ達も同じように中へ入った


「君たちか、待っていたよ」

「何処かへ出撃ですか?」


パトリックの表情から、フレイは先にそう聞いた
パトリックは頷くと話を続けた


「ああ。君たちには鉱山の町・ミイニィドへ行ってもらいたい」

「鉱山の町に?」


何故鉱山の町なのか

ヒスタはそう言う意味で聞き返した


「先日の工業の町と同じように魔物に襲われたという情報が入って来た。様子を見てきて欲しい」

「様子…ですか?」


パトリックの意図が分からずにアンリが聞いた

町にいる軍人たちではダメなのだろうか


「そうだ。魔物に襲われたと言っても、被害状況の把握や怪我人の治療などがあるからね」

「確かに」

「だから君達に行ってもらいたい」

「…分かりました」


あまり納得出来なかったが、フレイはそう言うしか無かった。


「じゃあ、港へ行くぞ」

「はいはい」


ディンの後を追うように、フレイ達は港に向かった





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