軍人篇

□編成-バランス良く
2ページ/7ページ


「………」


眠い目を開いて体を起こす

見慣れない部屋に、一瞬戸惑った


「おはよう、ルクス」


フレイが声を掛けてくる

軍本部である事を思い出した


「ああ、おはよ。つーか、皆早起きだな」

「この時間なら普通だろ」


壁にある時計を見ると、普段起きる時間より少し早い

しかし、ルクス以外にとっては普通な時間らしい


「………」

「朝からどうしたんだよ、ゼラ」


珍しくボーッとして何かを考えているゼラに、ルクスは声を掛けた


「いや、家に連絡してないなと思って」


ゼラの言葉にルクスは、はっとした

自分たちの無事も、軍に入る事も、親に連絡していない


「そういえば、そうですね」

「じゃあ、電話借りようぜ」


フレイもヒスタも気付いたようだった

その時、ドアがノックされた

ルクスが返事すると、パトリックの部下のディンが入って来た


「…全員起きているようだな。パトリック大佐が呼んでいる。ついて来なさい」


ルクス達は大人しくディンについて行く

その途中でフレイは先程話していた事を思い出した



「あの、電話を貸して欲しいんですけど」

「それは大佐に頼んでくれ」

「…分かりました」


勝手に貸す事は出来ないのだろうか

ディンとの会話はそれだけで終わってしまった





次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ