軍人篇

□検査-結論は1つ
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「まさか、ファンレーヌがそんな事になっているとは…」


船内に案内されたルクス達は、一室で保護してくれた軍人─パトリック大佐に何が起きていたかを説明した

パトリックはファンレーヌに着いたばかりだったらしく、ルクス達の話に驚いていた


「君たちが無事で良かった」

「あの…他の人は?」


自分たちはこうして保護されたが、他の人の姿がない

そう不安になったアンリがパトリックに尋ねた


「大佐、向こうは無事のようです」

「そうか」


タイミング良く部屋に入って来た軍人はそれだけ言い、パトリックは簡単に返した

軍人が出ていくとパトリックはルクス達に視線を移した


「他の学生たちは、私の部下が別の船で保護している」

「そっか、良かった」


先程来た軍人とのやりとりが、他の人の無事だという事だったと安心した


「あの地震はファンレーヌだけなのか?」


話をした時のパトリックの反応が気になっていたのか、ゼラが聞く
パトリックはゆっくりと頷いた


「どうやらそうらしい。他の街で地震が起きたという情報は聞いていない」

「そう…」


世界的な地震ではなかった

それは家族は無事だったという事
安心出来る


「ま、これで一安心だな」

「そうだね」


ヒスタの言葉にベリィナが共感した

きっと、皆同じ気持ちの筈だ







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