軍人篇

□日常-それは突然に
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いつもと同じ時間にセットしていた時計が鳴り始め、ルクスは起きた

う〜んと伸びをしてから、ベッドから下りる
二段ベッドの下で寝ているカイリを着替えながら見た


「気持ち良さそうに寝てるなー」


カイリが幸せそうに寝ている為、ルクスはそう呟いた

一通りの準備を終え、時計に視線を移す



「そろそろ起こすか」


起きた方が良い時間
ルクスはカイリの体を揺すった


「起きろよ、カイリ」


カイリからの反応は無い

ルクスは更に強く揺する
しかし、変わらずカイリは反応しない

他の方法で起こすという事は思い付かず、ルクスは体を揺すり続けた

カイリから火が出るのではないかと思う程に、ルクスは力を込める
それでもカイリは起きない


「はぁ、はぁ」


朝から何をしているのだろうと思う

荒くなった息を整えようと体勢を元に戻した
その瞬間、カイリがゆっくりと目を覚ました



「おはよー……」

「お、おはよ……」


荒い息のまま、ルクスは挨拶を返した
カイリは起き上がって準備を始める


「朝から筋トレ? はったり筋肉なのに?」

「はったり筋肉言うなよ!」

「あ、そっか。はったりだから、頑張ってるんだよね」


ルクスの息が荒い為か、カイリはそう言った

一応ルクスの腹筋は割れているのだが、甘いものが好きな為にそう言われる事がある



「そろそろご飯食べに行くか」

「うん。行く行く」


カイリの準備が終わったのを見計らって言った

カイリも完全に目が覚めたのか、先程とは違うテンションだった







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