king&Killer
□◆轟く悲鳴◆
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ある雨の日のこと…
烏は何か思わしげに外を眺めていた…
「どうした、烏。」
「あ…蒼さん…なんか嫌な予感がして…」
「嫌な予感?…お前のカンは当たるからなぁ…」
「あ…なんか来ますね…」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
烏がそう言った瞬間女性の悲鳴が屋敷中に響き渡った。
「いくぞ!!烏!!」
「はいっ!!」
二人は顔を見合わせ声がした方の部屋に目にも止まらぬ速さで向かった。
部屋のドアを壊さんばかりに開けると…?
そこには、涙を流した巴がペタン…と座り込んでいた。
「大丈夫ですか…?」
優しく声をかける烏。すると彼女は恐怖からか、烏に抱きつきながら何かを指差し、叫んだ。
「アレ…!!アレ…が!!」
二人が指差した方向をみると………
「アレって……あっ!!!」
「おい、この屋敷にあんなんいたか?や、つか、この国にこんな猛獣いねーよ!!」
そこには、この国にはいるはずのない猛獣がいた。
「ガルルルルッ……!!」
「((やるっきゃねーな/ないですね))」
いつものようにアイコンタクトで合図を図ると、一斉に飛びかかった…
猛獣に飛びかかった瞬間……ドアが開いた…
「あ…届いたの…?…ってもう皆仲良しですね…!!」
「ええええ!!??や、違いますから!!」
「そうですよ!てか、もしやこれはお嬢の……」
「えぇ♪ペットよ!飼うことにしたの♪」
目の前にいるこの猛獣はなんと…さっき着いたばかりのアリスのペットだった…!
「躾もバッチリよvはいっ!お手!!」
そう言って猛獣に手を差し出すアリス……すると猛獣は…
ポンッ…とアリスの手の上に前足を置いたのだ。
その光景に一同唖然。(笑)
苦笑しながらも、さすがは我が主だと思ったそうな。