□恋する僕ら
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「んあっ…ケ…まっ…待て!」
「な、何?八神…」
「いきなり入ってきて………ぅ…動くなっ」
「んっ……ごめん…でも俺もぅ我慢できなっ…ぅあっ」
「バッバカ!まだ出…っ」





バスルームの中、シャワーの音に紛れて甘い声が響いていた。


京は現在、昇級試験中。
そしてレオナも任務の最中だ。
このチャンスを逃すつもりのなかったK'は入浴中の庵を襲う為、バスルームに忍び込んだのだった。



「ん…八神…しめすぎ…っ」
「くっ…お前が勝手に入ってくるから…」
「八神……前もいじってイイ?あ…後で謝るから…っ」
「謝らんでいいから離れろ――っ」










情事を終えたK'が先にバスルームを出て、更衣室の扉を開けるとそこには青い髪をなびかせて歩くレオナの姿が。


「……!!」
「あぁ、バスルームにいたのK'だったの。八神だと思ったわ」
「え…いや……まぁ」
「八神は?」
「ぅ…その……」
「どうしたの?」
「お…お前こそどうしたんだよ任務は!」
「終わったの」


簡潔すぎる説明に、K'は言葉を詰まらせた。



「K'、どうしたのだ?」
「!」


バスルームから聞こえてくる庵の声に、レオナがようやく事態を飲み込む。
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