□恋する僕ら
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「忘れてどうするの…。そのうち矢吹にも抜かれるわよ…？」
「アイツも留年させる！」
「……可哀想」
「俺は可哀想じゃないのかよ？」
「…草薙は自縄自縛」
「…じ？」
「自業自得の類義語。…どうして日本人なのにこんな簡単な四文字熟語も知らないの？」
「イヤミかよ！」
「…正解」
「ちぇ〜っ。可愛いくねーのっ」
二人並んで家に帰ると､Ｋ'がなんだかぎこちなく出迎えてくれた｡
「お…お帰りレオナ。…バカ薙も一緒だったんだ？」
「途中で会ったの」
「ふ、ふ〜ん」
「何だぁ？何かぎこちなくねぇか？お前」
「ぎっぎこちなくなんてねぇよ！バカ薙！」
「何焦ってんだよ？ガキ」
「いいからお前は答え合わせでもしてろよな！」
「必要ねぇも〜ん」
京はどかどかと家にあがると早速何やら庵にちょっかいを出しに行った｡
「……寒くなかったか？」
「…私？」
「ん…そう」
「別に…」
「ふ〜ん…あ､野菜ジュースあるぞ！飲むか？」
「今は別にいい」
「ぅ……そっか…」
「何を気遣っているの？気持ち悪いわ」
「き…気持ち悪いって言うなよ」
「変に気遣わなくてもいいわ。…別に八神とあなたが何してようが私には関係ないもの」
「…そんな事言うなよ」
「事実よ」
