薄桜鬼 嫌われ SSL
□転入生
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教室は転校生の話で持ち切りだった
幸か不幸かその転校生は同じクラスになったらしく土方先生が連れて入ってきた
「お前ら、静かにしろ」
そう言って手で自己紹介を促した
「はじめまして、片桐響子といいます、親が転勤で引っ越してきました、よろしくおねがいします」
土方「貴重な女子だからな、大事にしろよ、席は柏木の隣な」
「はい」
私は手を挙げて場所を示した
土方「行け」
片桐「はい」
ゆっくりと席に着き私をみて舌打ちをした
沖田「舌打ちされちゃったね」
後ろの席の総司がこっそり話かけてきた
「やっぱり、そうだよね」
「初対面で嫌われるとは可哀そうに」
「うるさい」
後ろを見ずに総司の足を蹴った
「痛いな!」
「声が大きい」
言った瞬間土方先生の声が飛んできた
土方「おめえら、立たされてえのか」
沖田「僕は悪くないですよ、立たせるならこの子だけにしてください」
土方「いいから黙ってろ総司」
ふりむいて口パクでだまってて、と言うと総司は私の椅子を蹴った