11/27の日記
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気分転換第九回
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再度すっかり放置してました、日記連載。アンケートにたくさんの票ありがとうございますf(^^;
黒こげ物語
〜第九回〜
【黒取物語】
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この頃、セバスチャンさんの様子がおかしい。
仕事の合間にも休憩の合間にも、溜め息が尽きないのだ。
疲れているのだろう、と休みを勧めたが、「大丈夫」の一点張り。本人が平気だと言うのならば大丈夫なのだろうけど…
どこか上の空で仕事をこなす彼を見る度、心配になってくる。一体どうしてしまったのか。
そんなことを思いを日に日に募らせていた、ある日のこと…
「坊っちゃん。少しお話があるのですが、お時間をいただけますでしょうか?」
シ「?ああ。今とても手が放せるような状況じゃないが…スイーツも付けてなら割いてやらんでもない」
「ありがとうございます」
『シエル。忙しいんだったら私が変わりに…』
話を聞こうか?そう続けようとしたけれど、途中から私の声は消えていった。
セバスチャンに目配せされたのだ。あの赤い瞳に、
「貴女様は何もしなくていいですから、しばらく黙ってて下さい」と。
ちょっと訳し方がキツイようだが、それでもあながち間違っていない…しっくりする気がする。
執事と弟の背中がドアの向こうに消えていく。途端に一人ぼっちになり、
次第にひしひしと伝わる疎外感。
『…何なのよ、もう』
むぅっと膨れて私はふかふかのソファーに突っ伏せた。
つまらない。早く帰ってきて、セバスチャンさん。貴方の作ったケーキが食べたいよ…
仲間外れなんか嫌です。お悩みがあるなら、シエルじゃなくて私にだって言えるのに。
私って、そんなに頼りないですか…?
悩ましげに眉をギュッと寄せて、顔をクッションに埋める。
そのまま目を瞑ると浅はかな眠りに落ちていった。
*一方、
シ「…で、話って何だ。セバスチャン」
「実は───…」
セバスチャンに紅茶とケーキを用意してもらい、彼の話を聞きつつちょっとしたおやつの時間を楽しむシエル。
快調に進んでいた彼の手だったが、生クリームの上のイチゴにフォークを刺したと同時に止まった。
ケーキから顔を上げて執事をじっとみる。信じられないと言うように。
シ「―おい。それ姉様には」
「申し上げておりません」
シ「この話では主人は僕ではなく姉様だ。そう貴様も言っていたはずだろう。何故言わない」
「…」
黙り込むセバスチャンに、シエルは溜め息をついて続ける。
シ「…いつなんだ。お前が僕らの前からいなくなるのは」
「おそらく次の十五夜の頃になるかと」
シ「十五夜?」
「簡単に申し上げれば次の満月の夜です」
シ「Σッそれって明後日じゃないか!何故もっと早くに──」
「…とにかく、私の話はここまでです。お付き合いありがとうございました」
恭しく一礼して仕事を理由に立ち去ろうとする。
別に呼び止める言葉など考えている暇はなかったが、ただ彼の頭には一抹の不安が過って
それに従い口を動かした。
シ「セバスチャン、」
「はい」
シ「姉様は…どうする気だ」
「……坊っちゃんにお任せ致します。」
部屋から去る間際に見せた表情は、ヤツらしくない
何とも儚い微笑みだった。
第九回、おしまい
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さーこれから書くのが大変です(・・;)きちんと最終話まで書ききれるか…!
今までのお話が台無しにならないように頑張りますっなりそうで怖いな←
次の拍手連載は何にするか…案を随時募集中です!日記にコメントくれるか拍手からか、気軽にご協力よろしくお願いします(^-^)/
リボーンでも黒執事でもどっちでもokですよー
次の日記は拍手レス書きますね!もう夜中ですしι
拍手といえば11月拍手upしてなくてすいません…もうすぐテストなので、12月拍手文と共にupします。
自分勝手ですいません…では!
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