10/30の日記

06:42
気分転換第八回
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すっかり放置してました、日記連載。1ヶ月ぶりですいません(;´д`)



〜黒こげ昔話〜
第八回

【黒取物語】



※前回のお話は⇒コチラ



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―屋敷の使用人として人を雇うための雇用試験・面接があれからすぐに行われた。

集まった人数は6人。本当はこの位の人数ならば雇ってもよかったのだが




【Q1.当屋敷に勤めたいと思った理由は何ですか】



某Dさん「ああここでお会いしたが1000年前(?)美しい天使…私とお付き合いして下さい」

『は、はぁ…』

シ「却下。よって落選。」

『シエル、(即答ね…)』




…(上記)や、




【Q5.仕事上で努力したいことはありますか】




某Rさん「努力することかい?我はそうだな…伯爵に悪戯することかな」

シ「仕事の邪魔だ、論外だ。落ちろ」

某Rさん「やー厳しいな伯爵!語尾が命令形だね!」




―または、




某Gさん「セバスちゃんと恋仲になるべく猛アタックよ!上司と部下の関係…ああっイケないわセバスちゃん!そんな結婚だなんt」

「お気に入りの玩具で逝かせて差し上げます。」

某Gさん「ぎゃぁああ!!」




…そんな感じで残念ながら三名様落選しました。なんか若干申し訳ない感じがする人もいらっしゃいますがι

そして、面接という名の苦難を乗り越えて合格した三名様には、昨日から住み込みで働いてもらっています。



ですが、生き残ったこの方々もなかなかの曲者だったようで──




《ガシャーンッ》



『Σ大丈夫メイリン!?』

メ「あわわわっすすいませんですだッお嬢様ぁ!!」

『お、落ち着いて!じゃないとまたコップ割る──』



《ドカーンッ!》



「ぶふぇっゴホゴホッ…くそ〜あのボンコツが!」

『バルドさん!頭が大変なことになってます!』

バ「だ、大丈夫だぜお嬢様!火炎放射器に燃やされた俺だが、この鋼の身体だけは無事だからよ!」

『(つまりそれ以外―お料理の方は炭なわけですね…)』



《ドシャアァ―ッ》


―バシャッ



『ッ!』

「セバスチャンさぁん!水道が決壊しちゃいまし──わ、お嬢様。びしょ濡れです!」

『へ、平気よι』

「一体誰がこんなこと…」

バ「オメーだよ、フィニ」




―毎日物を壊してはセバスチャンさんを困らせています。元気なのはいいんだけどね、今日もそれは顕然そうです。




フ「Σぼっ僕!?お嬢様、ごっごめんなさい!!」

『だから平気よ、フィニ。これくらいで風邪なんて引いたりしないわ』

フ「すいませんッ」

『ほら、顔あげて、ね?』




必死に頭を下げるフィニに手を差し伸べると、不意に手袋を嵌めた大きな手が両肩に触れる。

振り向けば顔を曇らせた執事が立っていた。




「…またやらかしてくれましたね、あなた達」

「「「すいませーんッ!!」」」

「(ハァ…)嗚呼、折角のお召し物が…お取り替え致しましょう」

『はい』




部屋の中に使用人三人組を残して廊下を歩き出す。

風邪を引かぬようにと彼は燕尾服を脱ぎ、私にそれを被せた。




『ありがとう、セバスチャンさん』

「いえ。主人の身体に気を使うのも執事の義務ですから…時にお嬢様、」

『ん?』

「お嬢様は──もう寂しくないですか?」

『はい、全然。メイリンやフィニ達が来て屋敷も賑やかになったし、寂しさなんて全然無いよ』

「そう、ですか…それはよかったです」

『?うん』




切なげに歪んだ端整な顔。

ほんの一瞬だったそれに、私は気づくことはなかった。




リミットは音も無しに近づく。




****



グレルさんの言葉を書くのが楽しい(´-ω-`)

ついでに「こしゃく」と劉さん登場。葬儀屋も出したかったなぁ…また今度の機会で!←

次は拍手れす書くぞー!

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