DARKER THAN BLACK
□11×201
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絡め取られた
油断した
こんな伊達男に捕まるとは
MI6最高のエージェント、というだけはあるか……
「何を考えてるんです?201BK?」
壮絶な目で睨んでいたんだろう、かの伊達男が聞いてくる。
しかし返事はしない。
できない。口に布を突っ込まれているせいで。
「安心してください。あなたを組織に引き渡すつもりはない。これは任務でもなんでもなく、私一人の行動です。」
「?」
では何故、俺を
疑問は顔に出ていたのだろう、すぐに返答がくる
「あなたと話がしたかったんですよ。契約者についてとか……色々と。」
「…………」
色々、に妙なアクセントがあり不快な気持ちになる。
組織や任務とは無関係に話があるというのは逆に不安になった。
キッ
恐ろしく乗り心地のよい、高級セダンが止まったのは、
これまた住み心地の良さそうな高級マンション。
さすがに最高のエージェントともなると待遇も違うらしい。
「さて、安全にお連れする為に君には少し眠ってもらわなくてはね。」
そういいながら、睡眠薬かなにがだろう……が入った注射器を黒の腕に刺す。
ゴム手袋を嵌めているので、電撃を使う無意味に気がつき止めて、そのまま意識を手放した。