Orphan
□偽造夫婦話
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あれから…
発見した新大陸に文明ができ、安定した頃俺は一度大陸に帰り、コギーを連れ安住した。
「オーフェン〜洗濯物風邪で飛んじゃった!取って〜」
「何度もいうが、魔術は結構体力いるんだから、そう気楽にいうなよな。」
嘆息し、木にひっかかった洗濯物に向かう。
「だって。妊婦なんだから高いとこ怖いもん」
「梯子でとってやるよ。というか妊婦が無茶するなよ。洗濯物ぐらい俺がやるから。」
「優しいわね」
「当たり前だろ、ほら体冷やさないうちに、家に入って。晩飯も簡単で良いなら俺が作るぜ」
「いいわよ、まだそんな辛い時期でもないし。あなたこそ徹夜で仕事してたんでしょ。早く寝たら。」
「…なんか妙にハイで寝付けなかったんだよ。」
「しょうがないわね。なら晩飯抜きで添い寝したげる。それなら寝られるでしょ?」
「…なんか食ってからそうしてくれ、子供の為にも」
「はいはい。じゃあ先に寝てなさい。後から行くわ」
「これ一緒に干して一緒に寝よう。」
「…甘えん坊」
「うるせ」
小さく笑った。
END