戯言+
□僕零同棲中
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「な〜、いーたん」
ごろごろしながら話しかけてくる零崎を振り返らず
返事もしない
つまりシカト
昨日一々この呼びかけに応えていたら
あまりにくだらないことばかりだったので無視を決めた
昨晩最後の呼びかけに応えた後に。
「な〜って いーたん?」
「………………」
「いーたん…?」
「………………………」
静かになった。
諦めた?
目だけを動かし零崎を確認する。
…………へこんでやがる。
殺人鬼が。
あ、ちょっと涙目。
あんまり可愛いのでこのまま放置してやろうかとか思ったりして……
しないけど
「なに?零崎?」
結局根負けした。
ちなみに今日一回目の呼びかけだった。
弱い。弱過ぎる僕。
零崎が顔を真っ赤にして
「ちゃんと返事しろって学校で習っただろ!この欠陥製品!」
なんて可愛いことを言うので
キスで黙らせた。
もう返事は毎回これでいいか。
。