小説Z
□君と過ごすのが幸せなクリスマス
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恋人である俺と先に約束したのに、どうして君はその約束を破ってしまうのか。カガリが誰にでも優しいのは知ってるし、好きな部分だけど嫌いな部分でもある。たまには俺を優先してもらいたい。
「……で、クリスマスデートはなくなる訳だな。」
「本当にゴメン!!彼女、どうしても用事があってアルバイトに出られないって言うからさ。」
その友人の代わりにアルバイトに出るらしい。ケーキ屋の店員だと聞いてる。
「いつ終わるかわからないから、待ってなくてもいいぞ。どうせなら、他の誰かとクリスマスを楽しんで来てもいいし」
「本気で言ってるのか?それ」
カガリの言い方にカチンときて、アスランは不機嫌になる。
「そりゃ女の子と過ごされるのは嫌だけど、私も我が儘言ってるしさ……。」
「もういい。勝手にしたらいい。」
お互い望んでいないのだけれど、この日を境に二人は険悪な雰囲気になってしまった。クリスマス・イヴまで後数日な時に気まずくなった。
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