マクロスF小説
□alongside
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―ねぇ、私はこうなったのを後悔なんかしていないの。だって、愛する貴方の隣に居られるんだから。だから、貴方が気にする必要なんてない。私は貴方の側に居るのが幸せなの―……
「なあ、シェリル、本当にいいのか?やっぱりお前は……」
「何度もしつこいわね。アルトったら。いいって言ってるでしょ!」
彼が私を気遣って言ってくれてるのはわかってる。でも、聞き飽きる位に何度も言われれば誰だっていらつくだろう。
「せっかくアルトの気持ちを教えてもらったんだから、しばらく一緒に居る位許されるでしょ。」
「そりゃあ、オレだって一緒に居られるのは嬉しいけどさ……。」
今もこうやっていまだに離れずにいられるなんて考えていなかった。もしかしたらあの時でもう一緒に居られないんじゃないかと思い、自分の本心をさらけ出したのだ。
「なら、一緒に居られる幸せを感じましょう?」
「そう……だな……」
まだ躊躇いはあるけど、シェリルと同様にアルトも幸せを感じたかった。
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