よろず小説V

□僕は真実の君を愛してる。
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――貴方が周りの人に私という人物を理解させ受け入れさせようと奮闘してるのは知っていました。確かに私は周りから理想化され本当の自分をわかってもらえていない。それはそれで少し悲しいけれど、別に全ての人に私をわかってもらおうとは思っていなかった。貴方や親しい人が私をわかっていてくださればそれで良かった。周りの人から理解されれば尚いいけれど、多くは望まないつもりでいた。





「彼に無理をして欲しくない。でも私の都合で止めたくないんです。」


この事は彼が望んでしてる。だからこそ私が必要ないと思うからって止められない。



《全く男共は私達の心中をわかってないよな。》


「そうですわね。困りましたわ。」



自分と少し似た境遇にある彼女に相談をしてみた。以前はちょっと危うい所があったが、今はしっかりしてきて頼り甲斐のある存在だ。




《まあ、ラクスを理解してもらいたいってキラは名目うってるけど、実は僕の恋人はこんなに素敵なんだよ。と自慢したいだけかもな。》


「カガリさんたら、もう……」



冗談混じりに言ってくる彼女に苦笑してしまうが、多少だけれど楽になったような気がした。





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