よろず小説V
□僕は真実の君を愛してる。
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「……すみませんでした。」
「全然謝ってる態度じゃないよね。」
あの護衛に謝罪を受けたが言葉だけな感じがする表情。あの後、ラクスやイザークに叱られたらしい。だが彼は納得してない様子だ。
……一度理想を抱いてしまったら、なかなかその理想からうまく抜け出せないのだろうか……
人を変えるのはそう容易ではないと改めて思い知らされる。
「っでも、確かに謝りましたからね!」
「わかった。ちゃんと聞いたよ。」
彼や周りに真実の彼女を知ってもらうにはたくさんの時間を要するだろう。持久戦になるけど仕方ない。それでも諦めずに説得していけばいつかきっとわかってもらえるはずと信じたい。
「オレ、諦めませんから。絶対に貴方を彼女から引き離してみせます。」
「やれるならやってみたら?僕は彼女から離れる気はないよ。それに、僕も君に彼女との仲を認めてもらえるよう頑張るから覚悟しておいて。」
お互いに宣戦布告をし合う。負けられない戦いの始まりだ。
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