よろず小説V

□ねぇ、お願い。
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キラとカガリの誕生日パーティーも終盤へと差し掛かっていた。完全に酔っ払ってしまい眠りこけたカガリはアスランにより寝室に運ばれ、キラもだいぶ出来上がっている。




「ねぇ、ラクス……」


「はい、何でしょう?」



ラクスも飲んではいるがキラほど酔ってはいない。なので、かなり冷静でいる。




「お願いがあるんだけど、聞いてくれるかな?」


「私に出来る事であれば……」



この時は軽い気持ちで返事をした。無理難題を押し付けられるとも知らずに。




「じゃあ、キスしてよ。この場所で今すぐに。」


「え……」



先程のアスランとカガリのキスに触発されたらしく、冗談ではなく本気でお願いしているようだ。




「本当にここでですか?」


「うん。もちろん。」



ニコニコと笑いながらお願いするので質が悪い。そんな笑顔でお願いされたら言う事を聞いてしまう。




「仕方ありませんわね……。」


「やった♪」



喜ぶキラにチュッとキスをする。やっぱり恥ずかしいので軽くしか出来なかった。




「えー、これだけ?」


「この場ではこれが限界ですわ。二人きりならもっと出来ますけど。」



ラクスはまだ不満げなキラに場所を移動しようと促す。どうやらまだキスしてほしいらしく、キラはラクスの肩を抱きリビングを出ていく。



場所を移したキラとラクスは、先程は打って変わり激しいキスを交わす。



貴方のお願いに私は弱いんですよ……?



【完】
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