12/02の日記

11:07
逆転裁判4(響王)
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初めは
本当に初めは憎いという感情だけで
王泥喜法介という人物を
塗りつぶしていた

天才弁護士である兄貴を
谷底へと突き落とした張本人
僕と兄貴を引き離し
犯罪者というレッテルを貼り付けて
更には相棒であるダイアンをも……

だが僕は大切な相棒が告発されているというのに
兄貴が証人として立たされているというのに

彼の真っ直ぐな瞳や
依頼人を助けたいという決意
音楽とは違う彼のかけ声

音楽とは違う何かが僕の頭を麻痺させる
あれから何度も彼と対立し戦ってきたが
裁判の途中だというのに彼の声に耳を傾け
もっと聞きたくて見てほしくて



これはライバルとしての感情だろうかと思って普通に接していたのに


次第に彼に恋い焦がれていった




「オデコくん、どうして逃げるんだい?」

「牙琉検事こそ何故追いかけてくるんですか?」

「好きな子の傍に居たいからさ」

「だったらさっさと行って下さいッ」

「つれないこと言わないでくれないかな」

「意味が分かりません、というか……さっさと離れろッ!!抱きつくな、頬ずりするな、頭撫でるな!!!」


あれから必死にオデコくんに近づき
メアドも番号も(おじょうちゃんのお陰で)ゲットすることが出来た
けどこっぴどく叱られたからね、あれ以来聞きたいことは大抵本人から直接教えてもらっているんだ


「そんなにも拒絶することないだろ?」

「あのですね、拒絶してるわけじゃないんですッPTOを守って行動しろって言ってるんですよ!!」

「だってオデコくん、僕がお茶や食事に誘っても断るし…OKをもらえたと思えばオマケ付きだし…僕は2人っきりで楽しみたかったのにさ」


そう毎回毎回オマケ付き
それにあの親父は僕の気持ちに気付いているらしく
なかなか2人っきりにしてくれない…
告白はなんとか出来た、けど恋人らしいこと何一つ出来ていない!!


「せっかく2人っきりの時間を作ろうとしていたのに、それとも……オデコくんは僕が好きじゃないのかい?」

「い、いえッそんな…好きですけど……」


時々こうして確かめないと
僕からの告白が夢だったんじゃないかって…
だから“好き”だと言ってもらえると
たまらないほど嬉しくて嬉しくて


「だから外で抱きつかないで下さいッ」

「もうオデコくんてば可愛いすぎるよ!!」

「だから離れて下さいってば!!」


こうして、じゃれあっているだけで幸せと感じられる
今こうして2人っきりだし、オマケに関しては保留ってことにしておこうか


「好きだよ、オデコくん」













オマケ

成「あの2人、事務所前でイチャついてるよ」

み「見逃してあげようよ、いつもみぬき達が邪魔しちゃってるんだから」

成「けどさ………あ、今お尻触った」












end

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