台風一家
□C家族にあいたい の巻
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Cみんなに会いたい…
「もー、寒いのいやだなあ〜」
遠い北の地で二人の姉妹は手をつないでとぼとぼ歩いていた。
「ふくてんちゃん、…出稼ぎにいったパパ、ママ、てんちょちゃんに会いたいよ〜」
末っ子の至天蝶はべそべそしだした。
そんな末っ子の手を引きながら次女福天腸は村の道を進む。
「泣くんじゃないよ。会いにいけばいいじゃん。」
「…いつ?」
「今から」
預けられていたドワーフの知人に御礼の手紙を書いて二人は雪原を走りだした。
■■
地図を睨みながら、坑道を抜けて、汽車のホームのような場所にでる。