みっくす
□朝6時の出来事。
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「うわぁぁぁあっっ!!!」
「!!??」
只今午前6時。
素敵な程に刹那の叫び声がプトレマイオスに響いた。
「どーした!??」
驚いて刹那の個室のドアを俺、ティエリア・アーデは勢い良く開ける。
「むっ…」
「む…?」
「虫が!!!!」
「…虫?」
刹那の指差す方を見れば一匹の"蜘蛛"が…。
まったく、何処から湧いて来たんだ…。
と言うより、刹那が虫嫌いだなんてヴェーダの情報には無かったんだが…?
「もっ…目標を駆逐する!!」
「落ち着け;」
何処から出したのか銃を片手に構える刹那。
「これは虫だ。たかが、虫だ。何故怖いのか分からないが…」
「俺はガンダムだ!!」
「…は?」
「俺はガンダムだ!べ…べべべ別に虫など怖くない!!」
ぷちっ
と、俺は蜘蛛を踏みつけた。
「―――――っ!!」
背後で、刹那の声にならない叫びが聞こえた。
「なっ…何をしている!??」
「…お前が虫を殺さないから俺が殺してやったんだ。」
「虫も大切な生き物だ!!お前は…マイスター失格だ!」
「な…」
バタンッ、と勢い良く部屋を飛び出す刹那を尻目に
「俺の台詞を…っ!!」
刹那に悪意が芽生えたティエリアの朝午前6時半。
end...