REBORN!

□思いたったがキチジツ
1ページ/1ページ


家から歩いて10分のところに、合併した大きな図書館と公園がある。
俺は小さい頃からそこでよくみんなと野球をしていた。野球といってもキャッチボールに毛の生えたくらいだが。
その公園は地域の行事も盛んに参加していて夏にはよく肝試しやらすいか割りやらをやった記憶もある。

夏のある日、そんななじみの深い公園で俺は近所のガキたちとの約束で野球につき合うことになっていた。


「よっ、やってっか〜」
いつもは木製のメジャーリーガーサイン入りバットなのに今日に限ってぴかぴかの金色バットを鼻歌まじりに振りかぶってるやつもいる
さてはなんか良いことでもあったな?
「聞いてよ武にい!オレ今日のテスト80点とっちまったんだぜぇいっ♪」
だからご機嫌だったのな…
「おまえにしてはすごいじゃねぇか。頑張ったな〜」
あたまを撫でられもしゃもしゃにされてすこしうつむき加減に照れる
「武にいみたいに野球バカになっちまったらたまんねーからな、くくくっ」
うは、イタいとこつくな(笑)

「おーい!い く ぞ!!」

カ、キンッ!

え。と彼は急に飛んできたボールを反射的に金のバットで打ち返し
その球はみんなの頭上とフェンスをこえて図書館の方に飛んでゆく


俺はそこに人影を見た気がした

「あぶねぇっ」
バシンッ

反射的に叫んでた

やべぇだれかいたよな今!!
大丈夫かよ…
俺は音のした方へ走った


そこには銀髪の奴が肩を震わせて立っていた。
「すんません、大丈夫ですか!?」
そいつはこちらを振り向くと鋭い眼光を俺に向け、舌打ちをs「あぶねぇだろうが!てめぇのかコレ?」
銀髪は軟式ボールをめちゃくちゃなフォームで投げつけ、直後に懐を探るようにおさえた
「まさか当たったか?怪我してねぇ!?御免な、」
「さわんじゃねぇ!」

ったく。
そう言いながら銀髪の奴は図書館の方へ歩いていった


それが獄寺と俺の初めての会話だった
今思うとあれはダイナマイト投げようとしてたのな(笑)
なんで投げなかったのかは知らないけどな

次の日、クラスにイタリアからの転校生がきた。
そいつが、獄寺隼人




「十代目!ゴミ捨てなんざそこらへんの奴にやらせておけばいいんですよ。早く帰りましょう!」
「Σえぇ」
「あははは
そうだ。獄寺、ツナも今日ヒマか?
みんなで野球しようぜ


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ