REBORN!
□山本へ
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イジメって……
何時代よ、と思いながらも私は後ろ手で静かに部室のドアをしめた。
どうやら男子更衣室のほうからきこえてくるようだ。
おそるおそるドアを押してみる
だれかいるのは確かだ
(私のやってることのぞき……とかそんなんじゃない!うん)
言い訳を心の中で呟いたつもりが、更衣室の中にいる人が意外な人だったから、私はつい声をだしてしまった
そこにいたのは山本。なぜか更衣室内のロッカーをよじ登っていた。
なんだ、上ってるときに足がぶつかってただけ……
私の気配に気付いたのか彼はこちらを振り向いた。
「はっ?!え、や!ちがうんです、これには訳が……山本こそそんな所よじのぼってなにやってるの?」
「さっきなんでかここでやかん使ってたやつらがいたらしくて、ふざけてロッカーの上の奥に押し込んで取れなくなったらしい」
何してんのかと思ったよ。
やつぱ山本ってやさしいなぁ
「あ、じゃあ山本はもう練習行っててもいいよ!もう始まってるみたいだし、後は私がなんとかするから」