Dear you...
□第28話
2ページ/5ページ
あたしの名前はヒメリア。
あんた誰だよ、なんて思うかもしれないけど、これでもヴァリアーの幹部候補なの。
一応容姿とか言っておくわ。
群青色の髪をしていてー、金色のぱっちり眼、肌が白くてー、うん、かわいいのよ!あたしって!!
で、なんでこのあたしが暗殺部隊ヴァリアーにいるかっていうとね?
あたしのボス・ザンザスのお嫁になることよ!!
ま、いろいろあるけど…それが今の目標よ!
「う゛ぉぉぉい!!聞いてんのかぁ?」
「煩いわよ!!馬鹿鮫!!」
「(う゛おぉぉい……やっと返事したと思ったら逆ギレかぁぁ?)」
これを読んでいる人にどれだけあたしの可愛いかを伝えてる途中何だから!!!
威嚇してみたけど、なんか通じないみたい。
ま、いいわ!ザンザスのお嫁になったらあんたなんていじめ放題なんだから☆
「ま、いいわ…なんの用?」
大したことないことで呼んだらあたしのこの鉄扇子で刻んであげるんだから!!
てか、今更だけどここあたしの部屋なんだけど。
なに嫁入り前の乙女の部屋に勝手に許可なく入ってんのかしら?
「ボスがお呼びだぁ……」
「え!?(あたしの)ボスが?早く行かなきゃ!」
「(今“あたしの”って聞こえた気がしたが気のせいかぁぁ?)…早くしろぉ。」
あのムカつくほどサラサラしている髪を風になびかせながらあたしの部屋を去って行った。
いつかあのサラサラヘアむしり取ってやるんだから!!
さっさと禿げちゃえ!!