戦国上等
□力試し
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見ツケタ・・・
ヤット・・・
ヤット、会エルワ・・・
貴方は私だけの
愛シイ
−−−−−裕磨
「柚麻?」
「大丈夫。何でもない。」
軽く頭を振り、後に続く。どうやらまだ寝ぼけているらしい。
案内された先は武器庫だった。
「・・・すごいな。」
「そうか?」
壁いっぱいの槍や刀。試しに持ってみるが、どれも一本一本が重く、思うように動かせない。それでも目の前の男は六本も持って走ってるからすごいと思う。
ふと柚麻の目がとまった。
「あ、・・あれ。」
「どうした?」
「“龍刀”だ・・・。」
懐かしさと愛おしさが混ざったようにそっと刀に触れる。
「私の家の家宝だったと思う・・・。でも、どうして?」
「Really?よかったじゃねぇか。どうせ誰も使ってねぇし、お前が使え。」
「いいのか?」
「扱えればな。」
ちょっと小馬鹿にした態度にさすがにかちんと来た柚麻は、龍刀に歩み寄り、手に取ると外に出た。
「やってみるか?」
「Ok!」
政宗も刀を抜く。
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