戦国上等
□畑作り?
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「くそ・・・っ、またあの夢か。」
忌ま忌ましさを吐き出し、体を起こした。
こっちに来て、数十日は過ぎた。特に変わったことはなく、強いて言えば、同じ夢を見ることだろう。
「頭痛い・・・。」
最近では頭痛までしてきた。本当にやっかいだ。服を替え、龍刀を腰に据えると部屋を出る。
「Good morning」
「おはよ、朝から元気だな。」
朝餉のために政宗の自室に入った。
「眠れなかったのか?」
「え?あ・・いや・・・まぁ、」
「無理すんなよ」
「Thank you」
最近思ったのだが、とっさに政宗に嘘がつけない。
「・・・。」
「どうした?」
「近々・・・北条を探る。どうする?」
「私か?・・・行くよ。」
今置かれているこの時代は乱世。戦の一つ、二つ覚悟はしている。その上で受け入れた影武者なのだから。
「sorry」
「何で・・・謝るんだよ。」
自分で決めたことだから、何一つ後悔していない。
「話してくれて、ありがと。」
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