妊娠日記

□初日の夜に
1ページ/1ページ

 無機質な部屋に早い消灯時間、慣れない枕。初めて迎える病院の夜はなかなか寝付くことができませんでした……となるかと思いきや、しっかり入眠。このあたりに私のズブトサがでています。とはいうものの、色々ありました。
 それまでも夜中にトイレに行くのは毎日でしたが、この晩は頻繁でした。張って痛むお腹を支え、壁を伝って数部屋隣りのトイレへ。元気ならたいしたことのない距離も、かなり遠く感じます。よろよろしながら戻ってきて、横になって、しばらくしたらまた行って。何度か繰り返す間に、寝返りをしただけでお腹が張るようになってしまいました。
 そんな中でも眠気には勝てず、きちんと眠った翌日、部屋を移動することになりました。一人で気楽であったけど、寂しい個室から大部屋へ。ほとんどの人が切迫早産で、点滴をしていました。仲間がいると思えば励みにもなります。
 ここから本格的に、入院生活がスタートしました。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ