妊娠日記

□無痛分娩を知ってますか?
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簡単にいってしまえば、陣痛の痛みを人工的に軽減して出産する方法でしょうか。様々なやり方がありますが、麻酔をかけてのものが多いようです。
私は痛みに弱いため、陣痛に堪えられるかが不安で不安でたまりませんでした。「鼻からスイカがでたみたい」とか「象に踏まれる」など、陣痛の凄まじさを耳にするたび恐れていた私にとって、無痛分娩という方法があることは、光明でした。
調べてみると、麻酔をかけるといっても意識ははっきりあり、いきんだりもします。よって産んだという実感も得られます。その他にも、詳細は省きますがメリットは多々ありました。しかしデメリットもあります。これら様々な要素を熟考した上で、私は無痛分娩を選択しました。
しかし、自然分娩が主流である日本において、無痛分娩はどこでも可能というわけではありません。実際、それまで通っていた病院では扱っておらず、まずは病院探しから始めなければなりませんでした。
とりあえず近辺の産婦人科から、と電話してみますが、あっさり「やっていません」と言われてしまいました。次はインターネットで無痛分娩を検索。結果をもとに端から電話をかけ、問合せました。
「そちらで無痛分娩あつかってますか?」
「……4月から分娩を中止して健診だけになるんです」
電話したときは1月でしたが、予定日は7月ですから、だめ。次の病院は
「……3月いっぱいで担当の先生が転勤になるかもしれないので、また4月になったら確認して下さい」
そんな不確かなまま待っていられません。
ようやく色よい返事をもらったときは、こうしていくつか断られたあとでした。
電話だけでなく実際に訪ねて話を聞きました。
その病院は個人の産婦人科医院で、明るい雰囲気、少ない待ち時間、じっくり話しをしてくれるスタッフ……。こういった環境も満足いくものでした。
ただ一つ、最大の心配事は、その医院が自宅から遠いことです。高速道路を使っても1時間半ぐらいはかかり、健診に通うのも大変です。
それでもやっぱり痛くないほうがいい。ということで、まずはダンナの説得。それまでは一応賛成してくれていましたが、距離の問題は大きかったのです。通院も送迎が必要になるし、産まれた子供の顔を見に行くのも大変です。私や子供が長期入院してしまったらどうするのか、問題と不安はあります。それでも最後には「実際に産むのはおれじゃないし、いいよ」と言ってくれました。
つぎは母親です。以前に無痛分娩の話をしたところ、芳しくない反応だったので、説得は困難をきわめることが予想されました。概して、私のまわりでは、出産経験のある人ほど無痛分娩に否定的でした。
そんな訳で、母(父も)に対しては入念な準備と覚悟でもって向かったのですが、あっさり了承。両親とも事前にいろいろ調べて、話し合ってくれていたようです。
こうして、一抹の不安はありながらも、無痛分娩が決定したのでした。

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