妊娠日記

□プチ出産体験
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妊娠に伴う症状で、ある意味もっともキツかったのが便秘です。
これよりその体験談になるため、お食事中の方や排泄関係の話が苦手な方はご注意ください。……そんなにひどい話にはならないと思いますが。
もともと便秘は生理前になると必ずなっていたため、特に珍しくもなかったのですが。そのときは数日から、長くても一週間ぐらいだったのに、妊娠期間中最長のものは半月以上だったと思います(数えていたわけではないですけど)。
原因の一つは運動不足でしょう。つわりがあるうちは運動などする気もおきません。それが終わっても激しい運動は出来ないし、冬の寒空では散歩もままなりません。万が一、すべって転んだりしたら大変ですから。
食事に気を配り、ヨーグルトや繊維質を摂っても効果はなし。といって薬を飲むのもちょっと不安。こうして、私のお腹の中にはたくさんのブツが溜まっていったのでした。
長くお付き合いした、そんなブツとでしたが、別れはいつかはやってきます。
その日は休日でしたがダンナは不在で、のんびりしていた朝9時ごろ。ブツが外に出たがる気配を感じ、個室に入りました。
そのまましばらく待ちましたがご対面には至りません。がっかりしながら部屋に戻りました。30分ほど家事などしていたでしょうか、また気配を感じたため、トイレに行きました。でもやっぱりダメで、また部屋に戻ります。するとすぐに腹痛が襲い、トイレへ。この繰り返しです。出入りを何度もしましたが、どんどん個室滞在時間が長くなりました。
中では死闘が繰り広げられ、全身に力が入ります。真冬だというのに暑くなり、腕まくりしたほどです。腹痛も激しさを増し、吐き気もします。ウーとかアーとか声もでます。
それだけ頑張ったかいがあり、ブツが下に下がって来ました。いよいよご対面か、というところまできたのですが、新たな問題が発生しました。
あまりにもお腹滞在期間が長かったため、ブツが非常に硬くなっていたのです。結果、排出されるときにとても痛いのです。
もうひと頑張りでブツを体外に押し出せる事はわかっているのですが、あまりにも出口が痛むために諦めてしまいました。しかしブツは外に出たいと主張し、腹痛を引き起こします。でも出ていくときも痛い。葛藤です。
とはいうものの、ブツがいなくなれば苦しみから解放されるわけです。チャレンジとギブアップを何度もした後、覚悟を決めて決戦に望みました。
グッと力をいれます。たちまち出口が痛みます。自分を励ましながら頑張ります。あまりの辛さに泣きたくなります。そうした苦労を乗り越え、ブツと対面したときには心身ともに疲れ果てていました。
時間はすでに正午。半日のほとんどをトイレの中で過ごしてしまいました。最後はメリッという音が聞こえた気がしました。裂けたかもしれない、そう思わせる痛みに勝ち、ある種の達成感さえありました。
痛くて苦しくてツライ、でも頑張らなきゃいけない。出産のときもこうなのかしら、まさにプチ出産体験!? という経験でした。

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