「ただいま、2時ちょうど。あなたは夢の中。」 星月夢
眠れない―――。 睡魔に襲われているが・・・・
本でも読もうと思ったが、
「あっ。教室だったんだ・・・」
とは思ったが、上着をきて、パジャマのまま、寮を出た。
夏でも、夜になると寒いかも。
「にしても、広いよな――-」
とか独り言を言ってるうちに教室に着き、目的の本を取り、教室をでた。
すると、教室の近くにある、保健室から灯りが漏れていた。
さっきも前を通ったが、眠気であまりよく覚えていなかった。
(また電気つけたままじゃん・・・・)
琥太郎先生はいつも灯りをつけたまま、机の上で寝ている。昼にしていない、仕事をしながら。
はぁ・・・ とため息をつきながらも保健室に入る。
やっぱり・・・寝てた。だから、ベットの上にある毛布を肩からちゃんと掛けた。
灯りを消そうと、ドアの近くに行こうとしたが、
ギュッ
「俺は寝てないぞ」
「じゃあ、なんで寝てるふりなんて?」
「ん、、、。なんとなくお前を待ってたから。」
「あっそ」
「あっそ。って、、、、今日も眠れなかったのか?」
「うん。けど、今日は置き忘れた本を取りに来て、たまたま灯りがついてたから、、、」
「ふーん。じゃあ、寝るか?一緒にまた。」
「うん。」
ただいま2時ちょうど。あなたは夢の中にはまだ居なくて、私と一緒に夢の中へ。
(先生と一緒だと、なぜか眠れます。)
end.