落乱小説

□わさび
2ページ/2ページ

それから何皿か食べたあと、きり丸はふと思いついたように半助の顔を見て言った


「そうだ、俺の分のわさびを先生に食べてもらったら結果オーライじゃないすか!」

「えええ!?」

「すみません!まぐろ二つください!一つはサビ抜きで、そのぶんのわさびもう一つにつけといてもらっていいんで!」

「ちょっと待てきり丸!」


半助の制止も間に合わず、板前ははいよ、と二つの鮪の寿司を渡してきた


「ほら、先生食べましょ」

「あ…ああ」




「う〜もうお腹いっぱい!美味しかったっすね!」

「ああ…そうだな」

いまだに鼻や口の中がつんつんと痛む

寿司を味わうどころではなかった

「また来ましょうね!」

「え!?…ああ…」

まぁこの笑顔が見れればいいか


あとがき
相棒のあけち氏との会話から生まれた産物
わさびはどうも好きになれませぬ
にしても私の書く小説はオチが弱い気がしてならない…
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ