落乱小説

□墨
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「あー…駄目だ…眠いぃ…」

会計委員長の潮江文次郎先輩の言いつけで、この帳簿が終わるまで会計室から出れない…
早く長屋に帰って寝たい…
なにより今日はきり丸と街へ団子を食べに行く約束をしていたのに…

「はあぁぁ……」
「ため息つくなら手を動かせよな」

隣に座っている佐吉を見るとどうやら終わったみたいだ

「…終わったのか?」
「ああ。なんたって僕は優秀だからね」
「……」

ああうざい ホントうざい
なんて言っても帳簿が終わるわけではないのでここはこらえるとしよう
……だめだ…瞼が重い

「それじゃぁ僕は戻るから 頑張れよ〜」

応援してくれる言葉もただの嫌味にしか聞こえない
これがは組のみんな、特にきり丸が言ってくれたらすぐにでもこんな帳簿終えるのに……

「ふぁぁ…」

きり丸に会いたいなぁ…
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