落乱小説

□お前、性格悪いよ
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「うっ……」

目を覚ませば暗闇の中に倒れていた
身体を起こそうと手足を動かせば鋭い痛みがはしる

いったい何が起きたのか

確か火薬倉庫の屋根の修理をしていたはず

「…落ちたのか」

月明かりの中で足場の悪い屋根の上での作業とはいえ…
足を滑らせ落ちるとは

痛みをこらえ身体を起こせば右足が腫れ上がっていた
幸い骨折はしていないようだが当分は歩けそうにない
他にも切り傷やかすり傷など小さな傷がいくつもあるがたいした怪我ではない

「忍者失格だな」

倉庫の壁にもたれ掛かり目をつむる
昼は暑いぐらいの日差しも、太陽が沈めばまだうすら寒い時期
寒さに膝を抱え込んだ
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