another story
□マグカップ
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―私だって、幸せになりたいわよ…!!
―黙れよ!聞きたくねーんだよ!
も、やだ……
やだ、やだ
分かってる……分かってるよ
だから、
―あんたなんて、いなかったら…
産まなきゃよかった…
お願い、もう
やめて
「っ!はっ……はぁ……」
ゆめ……?
また、まただ
起き上がると、なんら変わりない陸斗さんの寝室
時計をみると8時半
「はぁ……はっ……」
息が、うまく整わない
苦しくて震える手でぎゅっと胸元を押さえた
ふと、隣をみると空になったベッド。
陸斗さん、いない……
リビング……?
ふらふらと力の入らない足を動かして、寝室をでた