詠-uta-
□キズナ
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静かな湖畔に
一粒の雫
落ちていくその先に
波紋が広がる
吸収してくれる葉がなければ
それは永遠に続く
抑えられる人もいないのに
終息する先さえ見当たらないのに
なぜ私はここにいるのか
行く末を見届けたくないのに
湖畔から離れることはできない
いつか大きな海まで
繋がってしまうのか
私はどこまで沿っていればいいのか
あの雫に仲間はいるけど
この湖畔の仲間は何処に
雫が湖畔の一つになると
湖畔は気づくことができるのか
一人でないと
知ることはないのか
雫は上からの水と
下からの水に守られている
では湖畔は
湖畔はその雫しか仲間にできないのか
否
湖畔はすべてを包むことができる
気づくことができないだけ
どうしたら気づけれる
きっとそれは
私が太陽となり
熱を出すこと
それによって
繋がっていることを
知ることができる
2009/3/3