詠-uta-

□トワイライト
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眠らない
眠れない
永遠の眠りなんてないの
朝が来て 家に入り
夜が来て 外に出て
あなたと同じ生活をする
トワイライトには会えるでしょ?


眼から放たれるはちみつ色の眼差しは
あたしを束縛して離してくれない
意志は弱まり
心は開け放される

その眼は止めてって言ってるのに
見なければ見ないで不安になるの
あなたの優しさが見えるから


太陽よ
せめて今だけは
あたしの前に現われないで
あなたを照らしていいのは
闇夜に浮かぶ新月だけ


眠らない
眠れない
永遠の眠りなんていらないの
朝が来て 家に入り
夜が来て 外に出て
あなたと同じ生活をしたい
トワイライトじゃなくても会いたい


漆黒の瞳にあたしは移らない
それはあなたの理性なの?
飢えているならば
抑制が利かないならば
あたしに噛み付いても構わない
あたしの命はあなたのもの
あなたは許してくれないけれど


人間よ
せめて今だけは
あたしの前に現われないで
あなたを見つめていいのは
同じ時を生きる者たちだけ


眠れない
眠らない
永遠に起き続けるの
朝が来て 家に入り
夜が来て 外に出て
あなたと同じ生活をする
トワイライトじゃなくてもずっと

例え周りがいなくなって
あなたと2人だけになっても
ずっと
生きていたい

これでもう
黄昏の時間は終わり
 

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