短編

□チョコレート
1ページ/1ページ


今日はなんだか眠いしかったるいからすぐさま家に帰ろうとしていたら一氏に止められた。
どうしたものかと思って不思議そうな顔をしたら一氏が口を開いた。











「いつまで待ったらええねん!」

「…え?」

「バレンタイン!作ってくれるって言うたの忘れたんか!」

「…あ、」











そういえばそんな事を言った記憶がある。
すっかり忘れていた。
何かとりあえず渡せる物はないかとポケットをあさる。
が、見当たらない。
これはまずい。











「今あめちゃんでごまかそうとしたやろ!」

「え、ええやん。あめちゃんおいしいやん。」

「もう俺ちょっとわくわくしちゃったやないか、」

「ほ、ほんと申し訳ない。何か奢ります。」

「このあと暇?」

「おん。なんもない。」

「よし、ほな行くで!」











学校から直行でお店に行ってチョコを買った。
一氏は手作りを期待してたって言ってたから、今度作ってくると伝えたら楽しみにしとくって言ってくれた。

2011.02.23 企画提出

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ