小説(長編)
□第4章 魔法講座
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天音とリオンはソプラに案内された部屋にいる。
その部屋は会議室と言うに相応しくかなり広い。部屋には机と椅子が綺麗に並べて配置されてある。
「広くて綺麗な部屋だね……」
「一応ココは会議室だしな。各隊の隊長、副隊長と姉さん……副司令官と王……、司令官が会議する部屋だ」
「へぇ……」
「……お待たせ」
天音とそんなリオンが話していると、ソプラ自らが紅茶とお菓子をワゴンに乗せて持って来た。
「さて、魔法についてだったわね……」
配膳を終えたソプラが椅子に座り、優雅に紅茶を飲みながら話しだす。
「この世界には魔法が存在する。そしてそれは誰でも使える身近なものよ」
「誰でも……?」
「そ。この世界に生きる者なら誰でも、ね」
ソプラは淡い笑みを浮かべて次の段階の説明に移る。
「魔法の種類としては大きく3つに分けられるわ。『一般魔法』、『精霊魔法』、『空間魔法』ね。」
「3つ……」
天音は復唱するように呟く。