恋文
□3) 認めよう
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キミの恋を応援するようになった。
初めのうちは純粋に応援出来ていたハズ。
それなのにいつからだろう、胸がモヤモヤしだしたのは……。
キミがもう一度彼と向き合ってくると言った時、喜びの他にも別の感情も既に芽生えていた。
「頑張って」
何度もキミに言った言葉。
そして言った後必ず芽生える胸のモヤモヤと罪悪感。
僕はなんて醜いんだろう……
結果、キミと彼の関係はもう戻らないと聞かされた。
僕の無責任な応援で、キミをもっと傷付けてしまったんだ。
ごめんなさい……
本当は謝る資格もなかった。
それでもキミは僕に言う。
「ありがとう」
僕は自分の情けなさを知った。
僕に比べてキミは遥かに強かった。
僕は自分の本当の気持ちを隠して逃げていただけ……
認めます。
「僕は、キミのことが好きです」