恋文

□2) 惹かれていく
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 キミと話せば話すほど、知れば知るほど惹かれていった。 


 優しいところ。  
 頑張り屋なところ。 
 おっちょこちょいなところ。 

 素朴なところ。 


 そして、一途なところ。 



 キミには好きな人がいた。 

 でもその人と別れることになり、そのことでひどく胸を傷めていることも知った。 

  
 そのことが僕は辛かった。 

 大切な人が辛い思いをして、1人で泣いていることがどうしてもイヤだったんだ。 


 そうして僕はキミと、その人がもう一度やり直すように応援するようになった。 


 キミにとっての幸せは、彼ともう一度一緒になることだと思ったから。 



 どうしようもなくキミに惹かれていくこの気持ち。 


 僕はまだ認めようとはしなかった。 



 

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