恋文
□2) 惹かれていく
1ページ/1ページ
キミと話せば話すほど、知れば知るほど惹かれていった。
優しいところ。
頑張り屋なところ。
おっちょこちょいなところ。
素朴なところ。
そして、一途なところ。
キミには好きな人がいた。
でもその人と別れることになり、そのことでひどく胸を傷めていることも知った。
そのことが僕は辛かった。
大切な人が辛い思いをして、1人で泣いていることがどうしてもイヤだったんだ。
そうして僕はキミと、その人がもう一度やり直すように応援するようになった。
キミにとっての幸せは、彼ともう一度一緒になることだと思ったから。
どうしようもなくキミに惹かれていくこの気持ち。
僕はまだ認めようとはしなかった。